(毎度毎度事後報告でm(_ _)m)
2025.12.27 WOWOW様にてミュージカル『ある男』および映画『ある男』が放送されました。 
WOWOW様ーー、本当に有り難いです、いや感謝すべきはホリちゃんか?(井川Pだわね?)

なにしろ私は1作品1回しか観劇しない民(ミュオタは忘れがちですが、普通の人はほぼそうだからね言っておくけど。)なので、やはりこうやって映像にしてもらえると忘れてる部分と、観劇時には受け止めきれなかったメッセージがわかって、!!!と思ったりする。
私の理解力の低さもあるだろうけど、通常1回しか観劇しない多くのお客はまぁその程度だよと作り手さんにはわかってほしいから、恥を忍んで観劇時にはわかってなかった部分を書き、それでもこのミュはこうしたらもっと原作に近いメッセージを出せるんじゃないかと素人提案しようと思う。

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(原作の重要なネタバレを含みますのでご了承ください)
まず今回の放送で、私けっこう流して聞いていました!の部分が冒頭の『ピクチャー・パーフェクト・デイ』。 曲調が明るいし最初の曲で健ちゃんが爽やかに歌うから半分ぽーっとして聞いていたんだろうかね??(もしくは「なんだ?そのスーツ」と考えていたか?) もちろんこの曲が単に「いい日だ!」と歌っている訳ではないことくらいは理解していた。幸せだ・完璧だ、と、本当に幸せな人は歌わないからね。
額縁みたいなんが常につきまとっていて、抑圧されているんだなーとなんとなく感じていた。まぁそのくらい。
しかしこの曲は妻のかおりも出ていて息子がいることがわかり表面上は幸せな家族であること、職場の人が出てきて城戸が在日で帰化したということまで解る。それに歌詞に「悩みもストレスもあるが何故か理解されない・誰もわかってない・僕の痛みに気づかない・息苦しい」と、城戸弁護士の内面をほぼ冒頭で説明しているッ!
うーん、健ちゃんの歌唱は歌詞が聞き取りやすいから耳に入ってはいたと思うが、爽やかな曲調で右から左へ通り過ぎてたっぽい。

ここが今回映像で確認して一番衝撃だった。
ただ、夫婦関係がなんだか章良のみ一方的に非協力的で悪化したみたいな描き方で、もちろん限られた時間で表現するので原作通りにはいかないにしても、かおりの章良に対するトゲももっとわかりやすく表現してほしかった。ミュではただただいい妻な印象だし。

そうするとですよ、このミュの終わり方があっさりしすぎてどうなんだという意見(まぁ私もそう思った1人)に私の提案なんですが(は?)。
城戸の両親の名前云々はやはり色々と余波がすごそうだから置いとくとして、もうひとつ2人が分かりあえない部分として、城戸が東日本大震災の被害者に対して行ったボランティア活動について、かおりが全く理解してくれず不満が募っていたという部分。これは章良が一方的に悪いと言えないので、そこをもう少し(デュエット曲かなんかで)表現して、代わりに美涼の曲減らしたらいいんじゃないかと。
(美涼の楽曲が多く且つ印象曲ばかりという違和感は前回観劇感想に書きました)


で、原作通りかおりの不貞を匂わすエピソードを入れた上で、最後は変わらず「かおり?話したいんだ」と前向きに終わればね、『それでも前を向いて歩いていく』終わり方で、しかもあっさりしすぎないんじゃないかと。


それと、今回このミュージカルを客観的に観て(なるべくミュージカル慣れてない人の気持になって)感じたことは、最初の画面、木に見える階段状になった丸いセットとか小道具の設置とかそのアングルとかがですね、おしゃれだなーとまず思いましたし、城戸の心情をサポートするようなダンサー2人の動きとか存在そのものとか、アンサンブルさん達も時に同じような抽象的な動きで舞台の雰囲気を伝えたりするその手法がですね、面白いと思いました。動きの意味は素人にはわからないんですが、場面としてそれがあることで伝わると言うか。

私はこの作品はありだと感じました。濱めぐさん演じる美涼への分量(特に歌唱部分)と城戸の妻かおりのトゲが描かれてない部分が違和感でしたので(まぁもっと踏み込めば城戸の在日→帰化の部分の掘り下げもだけど、これはミュージカルでは難しそうだなぁと思う)そこが改善されたら私的に超おすすめミュとなります。



あ! 後ですねー、城戸が妻に対するイライラをストレートにぶつけてましたが、地方公演ではあそこまで顕になっておらず、そこの演出(あるいは役者の裁量か?)は地方版のほうがしっくりきました。あそこまでイライラするとただのモラハラにしか見えかねません(映画でも声を荒げる箇所がありましたが、在日として見逃せない事があったからという理由があります)。




#ミュージカルある男 #ある男 #浦井健治